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美容専門学校で学ぶなら夜間課程も選択肢のひとつ
美容業界で働きたい場合は、美容専門学校で専門知識を学ぶ必要があります。とはいえ、さまざまな事情で昼間学校に通うのが難しい方は多いのではないでしょうか。美容専門学校の進学で悩んだときは、「夜間課程」に進む選択肢があります。
夜間課程は、夕方以降学校に通う学び方です。一般的な昼間課程の学び方より時間に融通がきくのが特徴で、比較的学費が安く済むメリットもあります。憧れの美容の仕事を、無理なく目指したい方におすすめです。
とはいえ、夜間課程のある美容専門学校は、数が限られます。夜間課程を進学先の選択肢に入れる場合は、学校探しからはじめましょう。
美容専門学校の夜間課程の特徴
夜間課程の美容専門学校と、一般的な昼間課程の学び方の違いをみていきましょう。次の4点の違いを理解して、自分のライフスタイルや将来設計と一致しているか確認することが大切です。
夜間課程の授業内容
夜間課程の授業内容は、基本的に昼間課程と同じです。夕方以降に授業をするからといって、教育の質が落ちることはありません。学べる知識、技術、資格に大きな違いはないため、安心して進学を目指しましょう。
ただし、昼間課程では幅広いコース選択ができるのに対し、夜間課程は選べるコースが少ない学校もあります。自分の学びたい分野があるか、事前に確認が必要です。
授業の時間帯
夜間課程と昼間課程の大きな違いは、授業が行われる時間帯です。
昼間課程に通う場合は朝から夕方にかけて授業を受けるのに対して、夜間課程では夕方から夜間にかけて授業を行います。学校によって異なるものの、18:00から21:30頃までが夜間課程の一般的な授業時間です。
同じ週5日制でも、昼間課程は1日4~6コマに対して夜間課程は2~3コマと、授業数に違いがあります。また、夏季休暇の短縮や土曜日に授業を行う学校もあります。自分のライフスタイルに合う学校を選びましょう。
卒業までにかかる期間
入学から卒業までにかかる期間で比較すると、夜間課程の美容専門学校のほうが昼間課程より時間がかかります。とはいえ、昼間課程が2年間で卒業できるのに対して、夜間課程では2年~2年半がかかるのが一般的で、極端に大きな差はありません。
夜間課程では、1日に受ける授業のコマ数が昼間過程よりも少なくなります。その一方で1コマあたりの授業内容が濃く、集中した授業が行われるのが特徴です。
校内や学生の雰囲気
夜間課程は少人数のクラス編成が多く、昼間課程よりも生徒と先生との距離が近い傾向があります。人数が少ないぶん質問しやすく、ていねいに教えてもらえるのは大きなメリットです。
また、夜間課程はさまざまな事情をもつ生徒が集まるため、学生の年齢層が広めです。さまざまな経験や職歴をもつ学生に囲まれていると、良い刺激がもらえます。夜間課程は限られた時間内で積極的に学ぶ姿勢の学生が多いので、自分自身も大きく成長できるでしょう。
美容専門学校の夜間課程が向いている人
美容専門学校の夜間課程は、誰でも通えます。なかでも、夜間課程に向いているのは次に該当する方です。
・昼間は美容系の仕事で働いている人
・美容系の仕事に転職したい社会人
・学費をできるだけ安く抑えたい人
・ダブルスクールで積極的に学びたい人
それぞれを詳しくみていきましょう。
昼間は美容系の仕事で働いている人
美容専門学校の夜間課程は、日中は美容院やエステサロンなどで働きながら資格取得を目指す方に向いています。収入を確保しながら、無理なく理論を学べるのが夜間課程の魅力です。美容系の仕事に就いていれば実地でも学べて、授業の理解が深まります。
美容系の仕事に転職したい社会人
美容業界の仕事に憧れて転職を考えている社会人にも、夜間課程がおすすめです。安定した生活を続けながら美容系の資格を取得すれば、有利に転職できます。子育て後に再就職を考えている場合も、夜間課程で学んでからならスタートを切りやすいでしょう。
ただし、仕事と勉強を両立させるのは大変です。昼間課程に比べると卒業まで時間がかかり、体力的な負担が大きいため、慎重に検討する必要があります。
学費をできるだけ安く抑えたい人
一般的に夜間課程は、昼間課程の美容専門学校より学費が安く済みます。昼間課程では2年間に200~300万円程度の学費がかかる一方、夜間課程では通学期間が長くても数十万円単位で安くなるケースもあります。
夜間課程は、学費をできるだけ抑えたい方におすすめです。経済的な理由で昼間課程に進めないのであれば、夜間課程を検討しましょう。
ダブルスクールで積極的に学びたい人
夜間課程の通学の仕方は自由度が高く、大学や別分野の専門学校在籍中の人でも掛け持ちで通えます。美容系の資格取得や就職を目指す目的意識が強い方、ダブルスクールで積極的に学びたい方におすすめです。
美容専門学校の夜間課程を選ぶポイント
美容専門学校の夜間課程を選ぶポイントは、次のとおりです。無理なく継続して通える学校を選びましょう。
授業・講師の質が充実している
夜間課程は昼間課程に比べて選択肢が少ないため、まずは、自分が学びたいコースがあるか確認しましょう。
実技指導や現場実習が多い学校がおすすめです。講師の知名度も参考になります。学内の実際の雰囲気は、オープンキャンパスで確認してください。
卒業後の就職支援がある
卒業後の就職支援があるかは、学校選びの重要な判断ポイントです。就職相談窓口や学校推薦があるかを事前に確認しておきましょう。美容専門学校によっては、大手サロンも紹介してもらえます。公式サイトで公開されている学校の就職率、先輩方の就職先情報も参考になります。
取得できる資格に注目する
夜間課程で学んで取得できる資格にも注目しましょう。資格は知識や技術の証明になり、卒業後の就職、転職に有利に働きます。特に、次の美容関連の代表的な資格が取れる学校がおすすめです。
・美容師
・日本メイクアップ技術検定試験
・IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
・JNEC日本ネイリスト技能検定試験
・JNAジェルネイル技能検定試験
・JNA認定ネイルサロン衛生管理士
美容専門学校の夜間課程か通信制かどっち?
昼間美容学校に通うのが難しい場合は、夜間課程のほかに通信制で学ぶ選択肢があります。夜間課程と通信制は学び方、費用面の負担が異なるため、自分に合っているか慎重に検討して選びましょう。
通信制は、入学から卒業まで3年間かかるのが一般的です。オンラインや学校や用意した動画、テキストを使って自宅で学ぶのがメインで、定期的に学校に登校して同級生たちと対面授業を受けます。勉強する時間や場所に制限がないので、仕事とも両立させやすい学び方です。
費用面では、通信制のほうが通学型の夜間課程より安く済みます。費用をより節約したい方、自分のペースで学びたい方には通信制の美容専門学校がおすすめです。
一方、昼間課程と同様の授業を無理なく受けたい場合は、夜間課程で学ぶのが向いています。学校によってカリキュラムの違いがあるため、対面指導の充実度を重視して進学先を検討することが大切です。
なお、夜間課程や通信制を含めた美容専門学校の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にして、自分にぴったりの学校を選びましょう。
まとめ
美容専門学校は、日中に通学して授業を受ける昼間課程が主流です。一方で、夕方以降に授業が始まる夜間課程もあり、比較的時間の融通がききやすいのが特徴です。
なかでも、働きながらしっかり美容の知識を学びたい方、学費をできるだけ抑えたい方は、夜間課程が向いているでしょう。進学を迷っている高校生やこれから美容の仕事に就きたい社会人も、ぜひ前向きに進学を検討してください。