Contents
ブライダルヘアメイクアーティストとは?
ブライダルヘアメイクアーティストとは、結婚式で新郎新婦のヘアメイクを担当する職業です。人生最良の日を迎える新郎新婦の魅力を最大限に引き出すのが仕事で、親族のヘアメイクを担当することもあります。
まずは、ブライダルヘアメイクアーティストの働き方をみていきましょう。
ブライダルヘアメイクアーティストが働く場所
ブライダルヘアメイクアーティストが働く場所は、ホテル、結婚式場、ブライダルサロンなどさまざまです。現代では結婚式が多様化しており、ブライダルヘアメイクアーティストの需要は広がっています。
一方で、新郎新婦が選ぶヘアメイクや衣装の選択肢は増えており、ブライダルヘアメイクアーティストにはあらゆる衣装に合わせた知識やヘアメイクの技術力が求められます。
ブライダルヘアメイクアーティストの働き方・収入
ブライダルヘアメイクアーティストの勤務日は、主に土日祝です。結婚式や披露宴、写真撮影、事前打ち合わせは土日に集中するため、土日祝日に出勤して平日に休みをとります。
ブライダルヘアメイクアーティストの収入は、職場や雇用形態によってさまざまです。結婚式場で正社員として働く場合、年収相場は200~500万円前後とされています。なかには経験を積み、結婚式場と直接契約をしてフリーランスになる方もいます。
ブライダルヘアメイクアーティストの仕事内容
ブライダルヘアメイクアーティストの業務内容は、次のとおりです。
・結婚式の事前準備
・写真撮影のヘアメイク
・結婚式当日のヘアメイク・アテンド
結婚式当日だけではなく、継続して新郎新婦をサポートしていく仕事です。
結婚式の事前準備
ブライダルヘアメイクアーティストの仕事は、結婚式を挙げたい新郎新婦の希望をヒアリングするところから始まります。新郎新婦が抱いているイメージを具体的な形にしてコーディネートの提案をし、ドレス選びのサポート、衣装のフィッティング、リハーサルメイクまでを担当します。
結婚式は、新郎新婦にとって人生に一度の華やかな式典です。一生の記念に残すためにも、新郎新婦とは数回に分けて面談し、イメージをすりあわせます。
写真撮影のヘアメイク
結婚式当日は忙しいため、前撮りや後撮りを希望する新郎新婦が増えています。写真撮影時のヘアメイクや撮影のサポートをするのもブライダルヘアメイクアーティストの仕事のひとつです。
結婚記念に残す写真は、1枚だけとは限りません。数パターンの衣装を着て写真を取る新郎新婦が多く、事前打ち合わせではお直しやヘアチェンジの提案もブライダルヘアメイクアーティストが行います。
撮影当日はきれいな写真が残すために新婦の側に付き添い、衣装を整え、気温や風で乱れたヘアメイクを直すなどのケアをしていきます。
結婚式当日のヘアメイク・アテンド
結婚式当日は、事前打ち合わせどおりの着付けやヘアメイクを施すのが仕事です。お色直しもあるため、式の間は常に新郎新婦のそばに付き添い、ヘアメイクの崩れを直すケアを行います。
また、ブライダルヘアメイクアーティストは式に臨む新郎新婦のアテンドをすることもあります。そのほか、ドレスの裾を持って移動をサポートしたり身の周りの世話をしたりなど、仕事の幅が多岐にわたるのが特徴です。
ブライダルヘアメイクアーティストの魅力
ブライダルヘアメイクアーティストの仕事は専門性が求められるうえ、責任の大きい仕事です。とはいえ、大変だからこそやりがいがあるともいえます。
ブライダルヘアメイクアーティストの仕事の魅力は、なんといっても結婚式という特別な瞬間をサポートできることです。お世話をした新郎新婦のハレの舞台に立ち会えて、直接感謝の言葉をかけてもらえます。
失敗できないプレッシャーや大きな責任を伴う分、達成感もあり、自分自身が成長できる仕事です。
なお、ブライダル関連の仕事に興味がある方にあわせておすすめしたいのが、ブライダルエステティシャンです。仕事内容や目指す方法は以下の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
「ブライダルエステティシャンになるには?仕事内容についても解説」
ブライダルヘアメイクアーティストに向いている人の特徴
ブライダルヘアメイクアーティストに向いている方の特徴は、次のとおりです。
・ヘアメイクの専門的知識がある
・コミュニケーション力がある
・体力がある
・責任感がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
ヘアメイクの専門的知識がある
ブライダルヘアメイクアーティストには、結婚式に使われる衣装やヘアメイクに加えて、式典に関する専門的な知識と技術が必要です。たとえばドレスの着付けや和装、ブライダルマナーなど、さまざまな分野に精通していなければなりません。
また、専門知識をもとに具体的なプランを複数提示する提案力も求められます。
コミュニケーション力がある
新郎新婦から結婚式に関する要望を丁寧に聞き出していくには、コミュニケーション能力が必要です。ヘアメイクをどんな雰囲気にしたいかを引き出す会話力、気配り、ホスピタリティが欠かせません。
結婚式当日の新郎新婦は緊張しているため、積極的にコミュニケーションをとって不安をやさしく解きほぐすのもブライダルヘアメイクアーティストの仕事です。
体力がある
ブライダルヘアメイクアーティストの業務の大半は立ち仕事です。特に、結婚式当日は早朝から夕方まで新郎新婦につきっきりなので、体力が必要です。
式では限られた時間内でてきぱきと動かなければならないため、持久力や精神力も求められます。
責任感がある
結婚式はお客様にとって人生最大の晴れ舞台であり、ブライダルヘアメイクアーティストは失敗が許されない仕事です。ヘアメイクのでき次第で、結婚式の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。
新郎新婦だけでなくご家族や招待されるお客様からも見られるなかで、プレッシャーに負けずに仕事をやり遂げられる責任感が求められます。
ブライダルヘアメイクアーティストに求められる資格・スキル
ブライダルアーティストに求められる資格は、次のとおりです。
・美容師免許
・ブライダルコーディネート技能検定
・着付け技能検定
・ネイリスト技能検定
資格は知識や技術の証明になります。お客様からの信頼も得やすいので、ぜひ取得を検討してみてください。
美容師免許
新郎新婦にメイクアップやヘアセットを施す場合は、国家資格の美容師免許が必要です。ただし、ブライダル衣装の提案やアテンドだけを担当するなら必要ありません。
美容師免許は厚生労働省や都道府県知事が指定する美容師養成施設で学び、国家試験に合格すると取得できます。そのほか、JMA日本メイクアップ技術検定も取得していると、より信頼を得られるでしょう。
ブライダルコーディネート技能検定
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会の検定試験で、1級、2級、3級があります。ブライダルヘアメイクアーティストになるのに必須の資格ではないもののブライダルの総合エキスパートであることを証明できます。
着付け技能検定
一般社団法人全日本着付け技能センターの検定試験で、1級、2級が設けられており、合格すると「着付け技能士」を名乗れます。必須ではないものの、白無垢のほか色留袖、黒留袖、中振袖、紋服(羽織・袴)などの和の礼装を着付けるのに役立つ資格です。
ネイリスト技能検定
ブライダルヘアメイクアーティストは新婦のネイルを担当することもあるので、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)の資格をもっていると役に立ちます。検定試験には1級、2級、3級があります。
ブライダルヘアメイクアーティストになるなら美容専門学校が早道
ブライダルヘアメイクアーティストを目指すなら、美容専門学校で学ぶのが早道です。ヘアメイクの知識、技術を基礎から学べて、美容師養成施設の認可を受けている学校なら美容師免許も取得できます。
学校によっては専門のコースがあり、ブライダル関連の知識も学べます。就活のサポートも手厚いので、ぜひ進学を検討してみてください。
なお、美容専門学校の種類や必要な学費については、以下の記事で詳しくご紹介しています。こちらもあわせて参考にしてください。
「美容師専門学校の学費はどれぐらい?学費の負担を減らす制度も紹介」
まとめ
社会の変化によって結婚式のスタイルは多様化しており、ブライダルヘアメイクアーティストはさまざまな職場でニーズがあります。特別な資格がなくても目指せるものの、美容師やネイリストなど資格があれば、より幅広く活躍できます。ブライダルヘアメイクアーティストになりたい方は、ぜひ美容専門学校への進学を検討してください。