ネイリストになるには費用はどれくらいかかる?なり方別にご紹介

「ネイリストになりたいけれど、どれくらいの費用が必要になるのだろう…」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。ネイルスクールは、目指し方によって費用が異なります。 本記事では、ネイリストになるための費用や資格取得のためにかかる費用をご紹介します。あわせて、ネイリストになるための費用を抑える方法も解説いたしますので、「できるだけリーズナブルに学びたい」という方は参考にしてみてください。


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ネイリストのなり方とそれぞれかかる費用

ここでは、ネイリストのなり方とそれぞれの費用相場をご紹介します。ネイルスクールの種類によって費用は異なります。費用や授業時間など、特徴を比較してみましょう。

ネイルスクールで学ぶ

ネイルに関する専門的な知識や技術を学ぶネイルスクールには、全日制とフリータイム制があります。それぞれの費用など特徴を解説します。

全日制

全日制は週5日間、平日の昼間に通学するスクールで、費用の相場は100万円前後が目安です。全日制はほぼ毎日通うため、授業料も高めになっています。

ネイルに関するさまざまな分野を学ぶことができ、短期間で効率良く知識や技術を学べるのがメリットです。

フリータイム制

フリータイム制は、週1〜2回の通学、もしくは夜間のスクールです。授業回数や期間が全日制よりも長くなることがありますが、時間の都合がつきやすいため働きながらでも通うことができます。費用相場は年間30〜50万円です。

疑問点があれば講師に直接相談でき、ネイル技能検定対策や就職のサポートを受けることもできます。

美容専門学校で学ぶ

美容専門学校ではネイルだけでなく全体的な美容の知識が身につきます。昼間や夜間、通信のコースがあるため、授業を受けやすい時間に合わせてコースを選びましょう。美容専門学校の平均的な学費は以下のとおりです。

・昼間(2年間)…200万~300万円
・夜間(2年間)…数十万~100万円
・通信(3年間)…60万~70万円

ほかの方法に比べて費用は高めですが、卒業後は学歴として記載できる、在学中は学割が適用されるなどのメリットがあります。ネイルに関する専門的な知識とスキルを身につけ、プロのネイリストとしての基盤を築くことが可能です。

美容専門学校について知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
美容専門学校の選び方|自分の夢を叶えるためには

通信講座で学ぶ

通信講座は場所を問わず学ぶことができ、費用相場は5~30万円とネイルスクールや美容専門学校よりも学費が低くなっています。リーズナブルに学べるため、「費用をできるだけ抑えたいけど独学は向いてない」という方におすすめです。

また、平日は仕事で忙しい社会人やスクールに通う時間がない方も、自分の好きなタイミングで学習が進められます。

ネイル関連資格の受験費用

ネイリストは国家資格ではないため、資格がないとネイリストになれないわけではありません。しかし、ネイルサロンに就職したいときやプロのネイリストとして活躍するには、知識やスキルの証明として資格取得が必要です。

資格を取得するにはテキストや道具の費用だけでなく、受験料も必要です。ここでは、ネイル検定の中でも基本的な検定に必要な費用をご紹介します。

以下にご紹介する検定は、飛び級の受験はできません。3級や初級レベルから順々に取得する必要があるため、注意しましょう。

JNECネイリスト技能検定

国際水準で活躍するネイリストの育成を目指す財団が主催している検定で、通称ネイル検定と呼ばれています。約960,000人の受験者実績があり、確かな技術を有していることを証明できる資格です。費用は以下のとおりです。

・3級…6,800円(税込)
・2級…9,800円(税込)
・1級…12,500円(税込)

プロのネイリストとして求められるのは2級以上とされており、サロンワークで使える技術を習得できます。2級以上を習得しているとネイルサロンで採用されやすく、就職後も即戦力として期待されるでしょう。

JNAジェルネイル技能検定試験

NPO法人 日本ネイリスト協会が主催している検定です。プロのネイリストとしてジェルネイルを施術するために必要な理論と技術を修得できる試験で、ジェルネイルの理論への理解度や技術レベルを証明する資格です。費用は以下のとおりです。

・初級…9,900円(税込)
・中級…13,200円(税込)
・上級…16,500円(税込)

ネイルサロンで十分通用する知識・技術レベルは中級以上とされています。初級よりも高度な技術が求められ、より複雑なデザインやアートの技術が必要です。プロのネイリストとして幅広いスキルがあるレベルです。

ネイリストになるためには、受験料だけでも決して安くはありません。目的や目標をあらかじめ決め、計画的に受験を進めていきましょう。

ネイリストになるための費用を抑えるには?

ネイリストになるには学費以外に道具の費用もかかり、技能検定では指定の道具を揃える必要があります。ここでは、道具の費用を抑える方法を詳しくご紹介します。

ネイル問屋を利用して材料を購入する

ネイルに必要なネイルポリッシュやネイルファイルなどの道具は、プロ向けのネイルの問屋で購入するのが一般的です。問屋での購入は、多くの場合ネイルの資格が必要になりますが、なかには資格がなくても購入可能なお店もあります。また、ネイルスクールの学生証が必要になる場合もあります。

問屋では定期的にセールを行うため、タイミングが良ければリーズナブルな価格で購入が可能です。

フリマアプリを利用して材料を購入する

フリマアプリでネイル道具を手に入れることもできます。中古品が低価格で出品されており、未使用のプロ用商材もリーズナブルなものがほとんどです。

ただし、なかには不良品がある可能性もあります。フリマアプリではアイテムの状態を直接手にとって確認することができません。購入前に画像や商品説明を十分に確認し、心配な点があれば出品者に質問しましょう。粗悪品を購入しないよう、価格だけでなく品質や出品者の評価にも注意することが大切です。

ネイリストは独学でもなれる?

ネイリストを独学で目指す場合、費用は道具代やテキスト代、資格受験費だけとなり数万~10万円程度と最小限に抑えられます。費用が安く済むことは大きなメリットだといえるでしょう。

一方で、独学でネイリストを目指すために勉強を始めたいが、何から手をつければ良いのかわからないと悩む方も多いです。テキストには専門用語が並びます。周囲に聞ける人がいれば良いですが、一人だと手探りで進めていくほかありません。

独学の場合、自分のペースで学べますが、自分一人で知識を身につけなければならないため、モチベーションの維持に苦労することもあるかもしれません。学ぶ意欲と集中力が必要です。

また、フィードバックを受ける機会が限られるため、仕上がりを自分自身で判断するのが難しいこともあります。技術の向上に時間がかかる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

スクールに通うと費用はかかりますが、プロによる指導や就職支援などがあり、ネイリストへの道を効率良く進めることができます。費用面で不安がある方は、ネイルスクールに通いながらアルバイトをすることで学費を賄えるかもしれません。また、スクールに通うお金を貯めてから受講するなどの方法も検討すると良いでしょう。

まとめ

ネイリストになるための費用は学習方法によって大きく異なります。また、ネイリストとしてのスキルを証明するのであれば、資格取得の費用もかかります。

ネイリストを目指している方は、費用面や受講時間、自身のライフスタイルを考慮し、無理なく勉強を続けられる方法を選びましょう。