【例文あり】エステティシャンの志望動機の書き方や面接対策もご紹介

エステティシャンとして就職する際、志望動機の書き方は重要です。サロンの採用では技術や身だしなみのほか「このサロンで働きたい」という熱意があるかどうかで評価されます。 今回は、エステティシャンの志望動機の書き方について、具体的な例文もご紹介します。あわせて面接対策についても解説しているので、これから就業を目指すときの参考にしてください。


この記事は約9分で読み終わります。

志望動機と自己PRとの違い

志望動機と自己PRは混同されがちですが、それぞれの違いは以下のとおりです。

・「志望動機」は熱意を伝える項目
・「自己PR」は自分の魅力を伝える項目

それぞれ具体的に何を書けばよいのか解説します。

「志望動機」は熱意を伝える項目

志望動機は「なぜエステティシャンになりたいのか」「なぜ、このサロンを選んだのか」などの熱意を伝える項目です。

エステティシャンとしての目標やキャリアプランをしっかり書きましょう。また、面接官は、応募者がサロンに合う人物か、サロンで活躍してくれそうかをみています。志望動機を書く際は、サロンのホームページやSNSで企業研究をし、自分がサロンの雰囲気に合った人物であることをアピールしましょう。

熱意や意欲的な姿勢は、文面から伝わるものです。好印象を持ってもらえるように、志望動機はしっかり考えましょう。

「自己PR」は自分の魅力を伝える項目

自己PRは、自分の強みやスキル、経験、能力を伝える項目です。スキルや経験の中でも、エステティシャンに活かせる内容をアピールする必要があります。たとえば、接客業経験やコミュニケーション能力は、高く評価されるでしょう。

志望動機同様、応募先のサロンにあった自己PRを意識することが大事です。

エステティシャンが志望動機を書くときのポイント

履歴書を書くときに、志望動機の欄になにを書けば良いのかわからず、悩む方は多いのではないでしょうか。前述のとおり志望動機には、エステティシャンになりたい理由と、そのサロンで働きたい理由のふたつを盛り込む必要があります。

ここでは、採用担当者の目を引く志望動機を書くポイントをみていきましょう。

サロンのコンセプトに合わせて書く

志望動機にそのサロンのコンセプトや企業理念を盛り込むと、採用担当者の目に留まりやすくなります。そのためにも、応募前にしっかり企業研究をしておくことが大切です。

ポイントは、サロンが欲しい人物像に自分をあてはめて書くことです。また、求める技術力や営業力などがわかれば、自分が志望動機でアピールすべきポイントもみえてきます。

なにより、企業研究をしている内容を志望動機に盛り込めば「ここで働きたい」という意欲を示せます。文章に説得力がでて、採用担当者からの評価が高まるでしょう。

志望動機の根拠まで書く

志望動機を書くときに「エステに興味がある」や「御社の企業理念に共感した」と書くだけでは、担当者に意欲が伝わりません。なぜ興味をもつにいたったのか、共感する理由はなにか、根拠を具体的に説明しましょう。
サロンで働きたい理由は、根拠となるエピソードなどを交えて志望動機を書くと説得力がでます。「接客に感動した」「サロンを利用して悩みが解消した」など、自身の経験を伝えても良いでしょう。

あわせて、自分が掲げる目標や企業にどう貢献したいのかを盛り込むと意欲が伝わり、採用担当者の関心を惹けます。

書き終えた後に必ず見直す

志望動機を書いたら、必ず見直しをすることが大切です。履歴書全体を見直して、誤字脱字がないか、意味が伝わりにくい文章になっていないか、繰り返しチェックをしましょう。
誤字脱字や記載ミスがあるままの状態で履歴書を提出すると、採用担当者に「いい加減な人物」という印象を与えてしまいます。不信感にもつながるので、しっかりと見直しましょう。
文章を見直すときは、1度声に出して読んでみるとミスに気づきやすくなります。可能であれば家族や友人などに頼んで、第三者目線でチェックしてもらうのもおすすめです。

エステティシャンの志望動機|例文をご紹介

エステティシャンの志望動機の具体的な例文をご紹介します。未経験で応募する場合と、経験者として応募する場合に分けてみていきましょう。

新卒や未経験で応募するときの例文

新卒や未経験からの採用では、本人の人柄や熱意が重視されます。自分の考え方や人柄がわかるエピソード、エステティシャンになりたい理由に重点をおいて、文章構成を考えると良いでしょう。接客業に関連するバイト経験があれば、エピソードに盛り込むのもおすすめです。

【例文1】施術経験からの応募
私が御社を志望する理由は「〇〇」という企業理念やスタッフの方が働く姿勢に共感したからです。私は以前御社の施術を受けたことがあり、スタッフの皆さんの丁寧なアドバイスや施術で自分に自信を持てるようになりました。私はこの経験から、自分も同じような悩みを抱えるお客様のサポートをしたいと考え、原点である御社で働くことを志望した次第です。

【例文2】専門学校卒業予定の新卒応募
私が御社を志望する理由は、その高い技術力とお客様の美と健康をトータルでサポートする姿勢に共感したからです。私は、御社のエステティシャンとして、お客様に満足感と癒しを提供したいと思っています。

【例文3】異業種からのチャレンジ
エステティシャンとしての経験はありませんが、前職が美容師だったこともあり、コミュニケーション力とお客様の美をサポートする熱意は人一倍あると自負しております。御社で最新のトレンドと革新的な手法を学びながら、お客様に感動と喜びを与えるエステティシャンとして成長したいと思います。足りない知識は、積極的に学ぶ姿勢でおりますので、どうぞよろしくお願い致します。

経験者が応募するときの例文

すでにサロンで働いた経験がある場合は、なぜそのサロンを選んだのかに加えて、エステティシャンとしてのスキルや実績を志望動機でアピールする必要があります。さらに、今後のキャリアプランや長くサロンに貢献する意欲を示すと、好印象を与えられるでしょう。

【例文1】一般的な転職
私は〇〇専門学校を卒業した後、△△サロンで5年間エステティシャンとしての経験を積んできました。働くなかで、よりきれいになりたいと願うお客様のサポートをしたいと考え、親切丁寧な接客をモットーに掲げている御社に共感して応募した次第です。現在、認定エステティシャンの通信講座を受講しており、資格取得後は知識と技術をいかして、御社とお客様に貢献していきたいと考えています。

【例文2】キャリアアップのための転職

私はフェイシャルエステで3年間の実務経験があります。今後は、フェイシャルだけでなく幅広いメニューもこなせるエステティシャンになりたいと考えていたところ、御社に出会い応募した次第です。今後は御社の専門的なトレーニングや最新の美容トレンドを積極的に学び、自身のスキルをさらに高めたいと思っています。お客様の満足を最優先に考え、信頼関係を築きながら、御社とお客様に貢献したいと考えております。

【例文3】管理職での転職

私はこれまで10年間、エステティシャンとして働いてきました。前職では管理職として、スタッフの教育や店舗運営の経験もあります。御社を志望した理由は、豊富な経験とリーダーシップを活かし、御社の成長と発展に貢献したいからです。私の経験と専門知識を活かしながら、御社のビジョンを実現し、エステティック業界のトップとして更なる成功を目指したいと思っています。

エステティシャンが志望動機で書いてはいけないNG例

自分の魅力をアピールするつもりで志望動機を書いたのに、採用担当者に悪い印象を与えてしまうこともあります。ここからは、エステティシャンが志望動機で書いてはいけないNG例をみていきましょう。

施術を受けながら働きたい

志望動機のなかで「エステティシャンになれば施術を受けながら働ける」といったニュアンスを伝えるのは避けましょう。エステティシャンがサロンで施術を受けられるのは、あくまでも技術習得や実体験を通して施術の良さを理解し、接客に活かすためです。
志望動機に自分にとっての利益を書くと、悪い印象を与えます。あくまでもプロのエステティシャンとして、サロンに貢献したいとアピールしましょう。

独立するために勉強したい

基本的に、企業は長く働ける人材を求めているため、独立開業を志望動機に書くのはNGです。独立する夢をもつのは個人の自由でも、企業は資金を使って採用活動や人材育成を行っています。技術だけ学んですぐに辞めると思われてしまうと、採用されにくくなるでしょう。
オーナー志望であれば、協力店を増やすために社員の独立開業を支援しているサロンを選んで応募するのもひとつの選択肢です。

技術を学んで成長したい

エステティシャンにとってサロンは勉強の場ではなく、プロの施術をして対価を得る職場です。仕事のなかで学ぶことはたくさんあるものの、学びはあくまでも仕事に付随するもので、志望動機としてふさわしいとはいえません。
エステティシャンの仕事をするうえで、どのようなサービスを提供していきたいか、志望動機に盛り込むようにしましょう。

エステティシャンの面接に向けて意識しておくべきことは?

書類審査を通過したら、次はいよいよ面接です。採用面接では人柄を厳しくチェックされるので、採用担当者に良い印象を与えられるよう、入念に準備しておきましょう。

想定される問答について対策しておく

面接を受けるときは予行練習が必須です。「長所と短所は?」「転職の理由は?」「施術についての考え方は?」など、面接でよく聞かれる質問に答えられるように、あらかじめ回答を用意しておきましょう。
面接官から質問されたら、あまり時間をおかずに、具体的な内容で答えるのがベストです。自己PRや仕事への意欲を盛り込みながら、サロンのコンセプトに沿う回答で好印象を与えましょう。

清潔感のある身だしなみとメイクを意識する

面接で良い評価を得るためには、身だしなみにも配慮が必要です。エステティシャンは美容に関連するサービス業なので、スーツなどで落ち着いた印象を演出しつつ、清潔感のある見える身だしなみとメイクで臨むことをおすすめします。

エステティシャンには華やかなイメージがあるものの、派手な格好は避けましょう。サロンでは、あくまでもお客様が主役です。美容に関するコンプレックスを抱えるお客様が萎縮してしまうようなエステティシャンは、かえって敬遠されてしまいます。

面接のときは相手からどんな印象に見られるのかを考えて、客観的な視点でメイクとファッションを整えましょう。

まとめ

エステティシャンになりたい理由は、一人ひとりによって異なります。志望動機を書くときは文章構成を意識して、エステティシャンとしての目標や「ここで働きたい」という熱意をアピールすることが大切です。
ご紹介した志望動機の例文を参考に、志望先へ伝えたいことをわかりやすくまとめましょう。