アイコーディネーターってどんな仕事?目指すコースも紹介

近年、美容業界で注目を集めている「アイコーディネーター」という職業を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。 アイコーディネーターとは、まつげや眉毛など目元の美しさを引き出す専門家として、お客様の魅力を最大限に輝かせることが求められる仕事です。将来、美容関連の道を目指している方にとって、選択肢のひとつになるかと思われます。 今回は、アイコーディネーターの役割や必要なスキル、目指すための学び方についてみていきましょう。


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アイコーディネーターとは?

アイコーディネーターは、目元全体の美容に特化した専門職です。まつげや眉毛といった目元のパーツをトータルでデザインし、美しく整えることで、お客様に合ったバランスの取れた目元を提供します。

具体的には、まつげの長さやカール、太さなどをお客様に合わせてデザインするだけでなく、アイブロウの形を整えたり、眉毛のトリートメントやリフトアップを行ったりする技術も含まれます。また、目元の美しさを最大限に引き出すために、専門的なカウンセリングやアフターケアを実施することも重要な役割です。

主な活動の場は美容サロンです。施術の際にはお客様の希望や目元の特徴をしっかりと把握して、最適なデザインを提案するなど、目元の印象を大きく変えるサポートを行います。

アイコーディネーターとアイリストとの違い

アイコーディネーターとアイリストはどちらも目元を美しくするための専門職です。ただし、それぞれの役割や技術範囲には明確な違いがあります。ここでは、2つの観点からそれぞれの違いをみていきましょう。

技術範囲

アイリストの主な業務はまつげに特化しており、まつげエクステンションやまつ毛パーマといった施術が中心です。

一方で、アイコーディネーターはまつげに限らず、アイブロウデザインや眉毛のケアも提供する役割です。

そのため、アイコーディネーターは目元全体の美しさを引き出すための幅広い技術を持ち、より総合的なアプローチを行う役割だといえます。

専門性

アイリストはまつげに特化した専門技術を駆使して、細部にわたる美しさを提供します。

一方で、アイコーディネーターは目元全体をトータルに考え、まつげとアイブロウの両方に対応できる高度な専門性を備えています。

そのため、アイコーディネーターは目元全体のバランスや個々の顔立ちに合わせた目元のトータルビューティーを実現することが可能です。

アイコーディネーターを目指すには

ここでは、アイコーディネーターとしてキャリアを積む際に役立つ資格やスキルについて紹介します。

美容師免許

日本では、まつげエクステを提供する技術者になるために美容師免許が必須です。無免許で施術を行った場合、美容師法違反となるため、アイコーディネーターを目指す方は必ず取得しなければなりません。

さらに、サロン開業をして2人以上のアイリストを雇う場合には「管理美容師」という資格が必要になることも覚えておきましょう。

アイリスト・アイコーディネーター資格(民間資格)

アイコーディネーターとしてのスキルを証明するために、民間資格を取得することが推奨されます。代表的な資格としては、下記のようなものがあります。

・日本アイリスト協会(JEA)認定アイリスト資格
・JLA日本まつげエクステンション協会アイデザイナー技能検定
これらの資格を取得することで、業界内での信頼性を高めることが可能です。

衛生管理士

目元に関わる繊細な施術を行う上で、衛生管理の知識とスキルは不可欠です。感染症予防や衛生管理に関する基礎を学ぶことで、顧客に安心して施術を受けてもらえる環境を提供できます。

衛生管理士や美容衛生管理士などの資格を取得することで、より安全でプロフェッショナルな施術を提供できるようになります。

接客・コミュニケーションスキル

技術だけでなく、顧客とのコミュニケーション能力も重要な要素です。顧客への丁寧なカウンセリングや、ニーズに応じた提案ができることが求められます。

美容業界や接客業の経験を積み、より洗練されたサービスの提供を目指しましょう。

ディプロマの取得

多くのスクールでは、受講後にディプロマ(修了証)を取得できます。このディプロマは、アイコーディネーターとしての認定を示すものであり、就職活動や独立開業時に役立ちます。

【補足】独立開業を目指す場合

独立開業を目指す場合は、経営に関する知識やスキルも重要です。集客方法やスタッフの管理、資金調達などサロン運営で欠かせない知識をあらかじめ把握することで、円滑なビジネス運営が可能になります。

アイコーディネーターを目指せるコース

JEC(ジャパンアイリストカレッジ)では、アイコーディネーターとしてのスキルを磨ける3つの専門コースを提供しています。

これらのコースは、美容業界で即戦力として活躍できる人材を育成することを目指すものです。基礎から応用まで幅広い内容を網羅しており、サロンで必要とされる知識や技術だけでなく、実際の現場を想定した実践的なトレーニングまで学べます。

さらに、個人のニーズや目的に合わせて学べる「個人向けコース」と、サロン業務を支援する「サロン向けコース」が用意されています。

ここでは、JECで学べるコース(学科)について詳しくみていきましょう。

アイラッシュ科

アイラッシュ科では、まつげエクステンションに特化した技術と知識を徹底的に学びます。まつげエクステの安全な装着方法やデザインの基本、サロンワークで必要とされる基礎的な知識を習得できます。

アイブロウ科

アイブロウ科は、眉毛のスタイリングに特化したコースです。このコースでは、眉の形状やトレンドに基づいたデザイン理論や、サロンで求められるトーク術や接客のスキルも習得できます。

ラッシュリフト科

ラッシュリフト科では、エクソソーム美容液を使用したまつ毛ケアを中心に学びます。
エクソソームは、まつ毛の健康を保ちながら、より自然で美しいカールを実現するのに役立つ美容成分です。

まとめ

アイコーディネーターは、目元全体の美容を専門とし、まつげや眉毛のデザインを通して、一人ひとりの魅力を引き出すプロフェッショナルです。アイリストとは異なり、まつげに加えてアイブロウデザインやトリートメントも行うことで、バランスの取れた目元を提案します。

アイコーディネーターになりたい方は、まず美容師免許を取得し、民間資格の取得や実務経験によってスキルアップを図っておくことを意識しておきましょう。