アイデザイナーになるには?必要な資格や向いている人を解説

まつ毛パーマやまつ毛エクステの需要が高まっているとともに、目元を美しく施術するアイデザイナーの職業に注目が高まっています。 「アイデザイナーを目指したいけど、どうすれば良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか。今回は、アイデザイナーの仕事内容や必要な資格、適性についてご紹介します。


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アイデザイナーとは?

アイデザイナーとは、お客様にアイラッシュ(まつ毛エクステやまつ毛パーマなど、まつ毛への装飾全般のこと) を行う職業です。アイスタイリストとも呼ばれ、主に美容院やアイラッシュサロンなどで活躍しています。

まつ毛エクステとは、人工のまつ毛を自分のまつ毛に装着し、ボリュームを増やす施術のことです。すぐに取れてしまうつけまつ毛と異なり、3週間~1ヶ月ほどキープできるのが特徴となっています。

まつ毛パーマは、自まつげをカールさせ、ビューラーのいらない上向きまつ毛を作る施術です。まつ毛エクステとまつ毛パーマは、自然な見た目のまま目力をアップさせられると人気があります。

アイデザイナーの主な仕事内容

アイデザイナーの主な仕事内容は、次のとおりです。

カウンセリング

まずはお客様の理想の目元や、現在の悩みを聞き出すことが重要です。そして、まつ毛の素材やカールの色合いなど、細かいニュアンスまでしっかり話し合ってデザインを決定します。

これまでの施術経験や普段のメイクなどの情報も知ったうえで、おすすめのデザインを提案することもあります。

施術

目元という繊細な部位の施術を行うため、お客様も慣れないうちは緊張してしまいがちです。細かな声掛けがあると安心感を与えることができます。

また、ゆったりと落ち着いた雰囲気で施術を行えるよう環境にも配慮します。

メンテナンス

施術は一度して終わりではなく、その後のフォローがあるとお客様も安心です。「施術後すぐにパーマが取れてしまった」などのトラブルに対し、施術から一定の期間メンテナンスに対応していることが一般的となっています。

最後まで気持ちよく通ってもらうために、丁寧かつ和やかなコミュニケーションを心がけることが大切です。

アイデザイナーになるには資格が必要?

アイデザイナーになるためには、国家資格である美容師免許が必要です。美容師の専門学校に在籍し、指定のカリキュラムの学習が求められます。

もともとアイデザイナーは、資格がなくても施術ができる仕事でした。しかし、目の周りは細胞や神経などがたくさんあり、皮膚も薄く繊細です。健康被害が起こるトラブルが増え、2008年からは美容師資格が必須となりました。正しい知識がないと危険がおよぶ可能性があると、心に留めておきましょう。

そのほか、アイデザイナーの資格としては、以下の取得がおすすめです。

・まつげエクステンション技能検定試験
・アイデザイナー技能検定
・プロアイリスト検定

どの資格も取得することで一定のスキルが備わっていると認定されるものです。もっておくと就職活動で有利に働くでしょう。

アイデザイナーになる方法

アイデザイナーになるために必要な美容師免許は、美容専門学校に通うことで取得できます。昼間過程(2年間)と通信過程(3年間)のどちらかを選び、免許取得を目指します。

しかし、美容師免許を取得するための専門学校で学ぶのは、ヘアケアに関する知識やスキルなど、主に美容師向けの技術が中心です。

アイデザイナーを目指す場合、美容師免許の取得後に、以下のいずれかでアイデザイナーのスキルを身に付ける必要があります。

就職先で先輩から指導を受ける

アイデザイナーの主な就職先は、美容院やアイラッシュサロンです。アイデザイナーのほとんどは、就職先でまつ毛エクステに関する技術を先輩から指導してもらうことになります。

およそ3~6ヶ月の研修期間を受けた後に、実際にお客様へ施術をしていくことになります。

アイデザイナーのスクールに通う

アイデザイナーの専門的な知識やスキルを身につけるために、アイデザイナー専門のスクールに通う方もいます。

卒業するまでの時間はスクールによってまちまちですが、およそ20~60時間程度でしょう。なかには、美容師の専門学校に通う合間を縫ってスクールに通う方もいるようです。

アイデザイナーのスクールには、初歩的なことを学ぶコースや開業したい方向けのコースなど、種類が豊富にあるため、通う前によく確認しておきましょう。

美容専門学校について詳しく知りたい方は、以下の記事でチェックしてみてください。
美容専門学校の選び方|自分の夢を叶えるためには

アイデザイナーに向いている人の特徴

アイデザイナーには、どのような方が向いているのでしょうか。アイデザイナーの職業が気になっている方は、自分の特性と相性が良いか当てはめてみましょう。

手先が器用な人

1つ目のポイントは、「手先の器用な人」です。

まつ毛パーマやまつ毛エクステで行う施術は、とても細かく繊細な作業となります。顔、特に目の周りは毛細血管が多く集まる部位です。いくら正しい知識をもっていても、思ったままの細かい動きができなければ、繊細な施術を行うことができません。

細かい作業が得意で器用な方は、アイデザイナーに向いているといえます。とはいえ、不器用であっても練習を重ねることで技術を身に付けていくことは可能です。やる気のある方は積極的に腕を磨いていきましょう。

根気強い人

2つ目のポイントは、「根気強い人」です。

まつ毛エクステやまつ毛パーマで細かな作業を最後まで行うには、集中力や根気が必要です。たとえば、まつ毛エクステの場合、まつ毛1本1本に接着剤を使ってエクステを付けていきます。アイデザイナーは施術中に目の周りに傷をつけたり、接着剤が目に入ったりしないように注意し続けなくてはいけません。

また、目元は顔を印象付ける大切な要素です。お客様のニーズに応えながら、求める印象にいかに近づけていくかが大切となります。繊細な作業が続いても妥協せずに集中し続ける力がある方は、現場でも重宝されるでしょう。

流行を追い求められる人

3つ目のポイントは、「流行を追い求められる人」です。

美容全体のトレンドは移り変わりが激しく、まつ毛の流行もそのときどきで変わっていきます。お客様のニーズに応えたり、より美しい施術内容を提案したりするために、アイデザイナーは常に最新トレンドを知っておくことが必要です。

具体的には、最先端の美容テクニックに関する情報収集、メイクやヘアスタイルへのトレンドを追い、技術を磨き続けることに魅力を感じられる方が良いでしょう。自分やほかの人をきれいに磨き上げることが好きな方は、アイデザイナーの仕事にやりがいを感じられるのではないでしょうか。

アイデザイナーの将来性

かつて美容業界に存在していなかった、まつ毛エクステやまつ毛パーマは、現在はメジャーな施術のひとつになりました。アイラッシュに対する需要は年々高まり、手軽に目元を華やかにするまつ毛エクステやまつ毛パーマの人気は今後も高まっていくと予想されます。

利用者が増える一方で、厚生労働省はまつ毛エクステが美容師法における「美容」に該当すると認め、施術には美容師免許が必要となったため、より高い専門性と人材が求められるようになりました。

また、美容室の形態も徐々に変化しています。ヘアカットやヘアカラーだけではなく、ネイル、アイラッシュなどをワンストップで施術できるトータルサロンの人気が高まっています。専門職であるアイデザイナーは美容業界で重宝され、活躍の場がますます広がっていくでしょう。

まとめ

美容技術の発展やトレンドの変化などによって、需要が高まっているアイラッシュ。施術を行うアイデザイナーには、専門知識や高度なスキルが求められています。美容師免許、そしてアイデザインに関する資格を保有することにより、美容業界で長く求められる人材となれるでしょう。美容業界への就職を希望している方は、選択肢のひとつとして検討してみてください。