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ヘアスタイリストの平均年収
求人ボックス給料ナビのデータによると、ヘアスタイリストの年収は、平均350万円程度であることがわかっています。月給の相場は、29万円程度のようです。また、アルバイト・パートは平均時給1,094円、派遣社員では1,385円となっています。
日本全体の平均年収と比較すると低い傾向ですが、あくまで平均値のため勤務するサロンによって差があります。
ここでは、ヘアスタイリストの平均年収を年代別、サロン規模別にさらに詳しくご紹介します。
出典:「求人ボックス給料ナビ 」
【年代別】ヘアスタイリストの平均年収
ここでは、年代別のヘアスタイリストの平均年収をご紹介します。
年代 | 平均年収 |
20~24歳 | 232万円 |
25~29歳 | 284万円 |
30~34 歳 | 345万円 |
35~39 歳 | 389万円 |
40~44 歳 | 379万円 |
45~49歳 | 357万円 |
50~54歳 | 367万円 |
55~59 歳 | 320万円 |
データによると、40〜44歳までは年齢が上がるにつれて年収は増えていることが分かります。
ピークは40〜44歳ですが、あくまで平均値のため実態とは異なります。たとえば、店長やマネージャーに昇格したり、独立開店したりしている場合は、44歳以降も年収が高くなる可能性があると予想されます。
出典:「求人ボックス給料ナビ 」
【サロン規模別】ヘアスタイリストの平均年収
ここでは、サロン規模別にヘアスタイリストの平均年収をご紹介します。
企業規模 | 平均年収 |
10~99人 | 297万円 |
100~999人 | 306万円 |
1,000人以上 | 323万円 |
データによると、企業規模に比例して年収は増えていることが分かります。
出典:「求人ボックス給料ナビ 」
ヘアスタイリストの年収を左右する要素
ヘアスタイリストの年収を左右するのはどのような要素があるのでしょうか。ここでは、ふたつの要素をご紹介します。
指名料などによる歩合制
ヘアスタイリストの年収には指名料などの歩合制による影響があります。指名料とは、お客様からヘアスタイリストを指名する際にかかる料金のことです。指名料の還元率はサロンによって異なりますが、基本的にはヘアスタイリストの基本給にプラスされます。一部のサロンではヘアスタイリストが100%指名料を受け取るケースもあり、指名数が多いと収入アップにつながります。
勤務地域
ヘアスタイリストの年収は勤務地域により左右されます。全国で最も高い水準なのは関東地方で、1位は埼玉県と千葉県で年収380万円です。3位は東京都で年収373万円という結果となり、高い理由として都心部では物価が高く、ヘアスタイリストの数が多いことが考えられます。
一方、鹿児島県は298万円で最も低い水準で、1位との差はマイナス81万円です。
ヘアスタイリストの平均年収は地域により左右されるため、高い年収を目指すなら関東圏での勤務を検討すると良いでしょう。
出典:「求人ボックス給料ナビ」
ヘアスタイリストが年収アップを目指すには?
ヘアスタイリストが年収を高くするには以下の方法があります。それぞれ詳しく解説いたします。
店長に昇格する
年収を増やすにはキャリアアップして店長に昇格し、サロンの責任者として仕事をする方法があります。
店長になると個人の売り上げだけでなく、サロン全体の売り上げやスタッフ管理など経営に携わる仕事が増えますが、管理職になると年収は上がります。
指名客を増やす
指名客を増やすことも年収を大きく増やす方法です。多くのサロンでは、指名料を基本給に上乗せする歩合制があり、指名客数を増やすことで収入アップが見込めます。
指名客を増やすには、技術力を高めたり心地よい接客を心がけたりすることが求められます。最近ではSNSから新規客を獲得することも増えています。自分の強みや個性を明確にして、指名客を一人でも多く増やしていく意識が重要です。
顧客単価を上げる
人口が少ない地方の場合、指名客を伸ばすことが容易ではないケースもあります。その場合は、一人当たりの顧客単価を上げる方法もあります。カットだけでなく新たなトリートメントやカラーの提案をするなど、顧客単価を上げることが大切です。売り上げに応じて報酬が上がり、年収アップにもつながるでしょう。
たとえば、抜け毛が多いことにお悩みのお客様には、取り扱っている頭皮用ローションをご購入いただくことでサロンの売り上げに貢献できます。
また、年間の来店回数を増やす方法もあります。メルマガやDMで季節限定のメニューを配信して、1回でも多くサロンに来てもらうだけでも売り上げは変わります。
お客様に必要な美の提案をすることで、年収アップを目指していきましょう。
大型店に就職・転職する
ヘアスタイリストは企業規模が大きい美容室に勤める方が年収が上がる傾向にあります。
大型店では、有給休暇が取得しやすいというメリットがあるほか、全国展開するサロンなら統括マネージャーなどの役職で収入アップも可能なので、高い年収を目指すなら大型店を検討しましょう。その際、昇進制度などの条件もしっかり確認し選択しておくことが大切です。
独立する
年収アップには独立する方法もあります。独立にも種類があり、店舗を構える場合と、フリーランスとして働く場合があります。
店舗を構えて独立する場合は初期費用や固定費はかかりますが、自分の好きな空間をつくることができ、勤務日や時間も自由に決めることができます。また、従業員を雇用して客数や客単価が増えればさらなる年収アップが期待できます。
一方、フリーランスとして働く場合は、ほかのヘアスタイリストが経営するサロンの空き時間を借りる「面貸し」や、複数のヘアスタイリストと共同でレンタルする「シェアサロン」などがあります。設備や備品を一人で準備する必要がなく、独自の店舗を構えるより固定費が非常に少ないのがメリットです。
ただし、独立すると集客や経営方針などすべて自分で行う必要があります。それぞれにメリットやデメリットがあるため、将来をイメージし自分に合う方法を選択していきましょう。
ヘアスタイリストの年収についてのよくあるQ&A
ここでは、ヘアスタイリストの年収に関するよくある疑問にお答えしていきます。
ヘアスタイリストの年収はなぜ低い?
ヘアスタイリストの平均年収が低い原因のひとつに、材料費や水道光熱費、家賃など、美容室経営にかかる固定費が高いことが挙げられます。サロンを経営するにはこれらの固定費は欠かせないため、どうしても利益を上げようとした場合、「人件費」がカットされることが多いようです。
また、美容室が増加し競合店が多いにもかかわらず人口は減っているため、広告宣伝費がかかることもあります。そのため、ヘアスタイリストの収入がなかなか上がりづらい傾向にあるのです。
ヘアスタイリストは年収1,000万円も狙える?
ヘアスタイリストで年収1,000万円を超えることは狭き門ですが、独立、もしくはマネージャークラスへ昇進した場合は、より現実味が湧いてきます。
地方であっても実現は可能ですが、そもそも美容室の売り上げ総額が高くないと難しくなります。1,000万円に近づくためには、まず指名客や顧客単価を増やし、独立開業も視野に入れて働くことが大切です。
まとめ
ヘアスタイリストの年収は平均約350万円ですが、年収を上げていくことは可能です。具体的には指名料を増やす、店長に昇進する、大型店に就職・転職するなどの方法があります。年収アップには技術レベルを高めることが欠かせません。技術力や接客力などを身につけて、お客様に指名してもらえるようなヘアスタイリストを目指しましょう。