ネイリストは何歳まで働ける?年代別の働き方を紹介

仕事選びをするときに、何歳まで働けるのか気になる方は多いのではないでしょうか。お客様の爪をおしゃれに彩るネイリストは、ライフステージの変化にあわせて長く働ける仕事です。今回は、ネイリストが何歳まで働けるかを解説しながら、年代に合わせた働き方を紹介いたします。加齢によって苦労する点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。


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ネイリストは何歳まで働ける?

ネイリストの仕事に年齢制限はなく、10代からでも働けます。一般的にネイリストの年齢層は20~30代の若い年代が多いものの、60代以降でも現役で働いている方もみられます。

美容師のように国家資格があるものではないため 、ネイルに関する知識と技術 、体力があれば年齢に関係なく働けるのがネイリストの魅力です。結婚や妊娠、子育てなどのライフスタイルにあわせた働き方を選択できます。

なお、ネイリストになる方法やかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

ネイリストになるには費用はどれくらいかかる?なり方別にご紹介

ネイリストとして働くうえで大変なこと

ネイリストの仕事をするうえで、年齢を重ねると苦労することがいくつかあります。具体的には、次のとおりです。

・ワークライフバランスを保つのが難しい
・視力が衰えて細かい作業がしにくい
・体力的にきつい
・トレンドについていくのが難しい

それぞれ詳しくみていきましょう。

ワークライフバランスを保つのが難しい

ネイリストは土日に仕事が集中し、シフト制で不規則な生活になりがちです。家庭をもつようになると家事や育児との両立が難しく、ワークライフバランスを保ちにくくなります。

また、体力が衰えると十分な休息が取れずに疲労が蓄積し、仕事を続けにくくなるため、意識して勤務時間の管理や休暇の取得をしていく必要があります。

視力が衰えて細かい作業がしにくい

ネイルは細かい作業が多く、ネイリストは目が疲れる仕事です。とくに、40代以降に視力が落ち始める傾向にあるため、爪の表面にアートを施したり細かなパーツを貼りつけたりする作業がしにくくなります。

目が疲れやすくなり、長時間の施術が難しくなるケースも多いです。満足な施術ができなくなる前に、視力に合う老眼鏡を作る必要があります。

体力的にきつい

ネイリストの仕事は体力勝負な側面があります。座って施術を行うものの、朝から晩まで同じ姿勢を維持するのは大変です。

30代以降は体力が低下して慢性的な腰痛や肩こりで悩むネイリストが増えるので、体力に不安を感じたら働き方を見直す必要があります。

トレンドについていくのが難しい

ネイルやファッション業界の流行の変化は早いため、常にアンテナを張っていかなければなりません。年代による感性の違いから若い世代に受けるネイルが作れず、お客様のニーズに応えられないと苦労することもあります。

年齢を重ねるほど新しい知識や技術を覚えにくくなりやすいため、最新のトレンドを追いかける努力が必要です。

ネイリストは年齢にあわせた働き方をしよう

ネイリストとしてキャリアを積み上げていくには、年代にあわせた働き方を意識するのがポイントです。ここでは、年齢やライフスタイルにあわせたネイリストの働き方をご紹介します。

20代のネイリストはサロン勤務がおすすめ

20代は働きながら技術を学んで、経験を増やす必要があります。美容専門学校を出ていきなり独立するのはリスクが大きいため、ネイルサロンで働くのが一般的です。

ネイルサロンでの勤務は、キャリアの第一歩です。毎月の決まった収入で生活も安定するため、ネイリストに必要な時間を意識した施術技術、接客力、営業力を磨きましょう。目標を高くもてば、20代でも店長やマネージャーを目指せます。

30代以降はライフスタイルにあわせて働く

30代以降は実績が増えて、ネイリストとして充実する年代です。同時に、結婚や出産、育児、親の介護とライフステージが変わる時期でもあるため、家事や育児と両立しやすい働き方を選ぶ必要があります。

30代以上のネイリストには、次の選択肢があります。

ネイルサロン勤務を続ける

30代以降も雇用されてネイルサロンで働く方は多いです。経験豊富な30代は接客上手な即戦力として、また、店長やマネージャーなどの管理職として需要が高い傾向があります。

ネイリストの雇用形態はさまざまです。年齢的なつらさを感じた場合は働き方を見直して、アルバイトやパートとして働くのも選択肢のひとつです。年代のギャップが大きいときは、40代や50代の女性をターゲットとしたサロンに転職してみるのもおすすめです。

独立して開業する

30代以降ならネイリストとしてのキャリアを活かして、独立開業する方法もあります。独立すれば自分で働き方を選べるため、家事や育児と両立しながら、無理なくネイルの仕事ができます。

独立の方法として、サロン開業や業務委託のフリーランス、訪問型などがあげられます。サロン勤務とは異なり、自分で集客をして収入を得る必要があるため、常に技術や接客力を磨きながら、お客様からの信頼を獲得していくことが大切です。

また、経営が安定すれば、サロンオーナーとして経営者になる選択肢もあります。

ネイルの講師として働く

人に技術を教えるのが得意であれば、ネイルスクールやネイルセミナーの講師になるのもひとつの手です。講師職は働く時間の調整がしやすく、安定した収入を得やすい働き方です。

講師を目指すなら、JNA認定講師の資格を積極的に取得しましょう。また、コンテストへの参加や入賞で経験値を増やすと活躍しやすくなります。

キャリアチェンジをする

ネイリストならではの経験を活かして、YouTuberや美容系ライターとして活躍するのもおすすめです。自分で働く時間を決められるため、フリーランスの営業にも役立ちます。

そのほか、化粧品や商材メーカーに就職してキャリアチェンジする選択肢もあります。ネイリストとしての経験を生かして、商品企画や新しいネイルの開発などに携われます。

ネイリストとして長く働くためのポイント

最後に、ネイリストがキャリア形成で意識すべきポイントを解説します。どのような働き方であっても、ネイリストとして長く働くためには準備や工夫が必要です。

早めにキャリアプランを立てる

まずは、ネイリストとして自分なりの目標を定めることが大切です。店長昇格、独立、ネイル講師など、目標によって学ぶべき内容や取得すべき資格、スキルが異なります。早く目標を立てればそのぶん準備がスムーズに進むため、最短で夢の実現を目指せます。

勤務先は福利厚生の充実度で選ぶ

社会保険や労働時間の管理、各種制度が充実している働きやすいサロンなら、年齢を重ねても長く働けるのでおすすめです。賞与や昇給の有無、キャリアアップのサポートがあるかも、就業先選びの重要なポイントです。

積極的に資格取得やスキルアップを目指す

ネイリストとして働くのに必須ではないものの、資格は技術の証明になります。お客様からの信頼も得やすくなるため、ネイリスト検定資格やディプロマなどの資格を積極的に取得してスキルアップを目指しましょう。

ネイリストの仕事に役立つ美容関連の資格は、たくさんあります。詳しくは以下の記事で解説しているため、あわせて参考にしてください。

ネイリストになるにはどんな方法がある?役立つ資格や将来性について

ワークライフバランスを重視する

キャリアを築くうえで、ワークライフバランスは重要です。ネイリストの仕事は体力や精神的な負担が大きいため、無理のない働き方を意識しましょう。

とくに40代以降は体力や集中力が低下しやすいため、注意が必要です。適度な休息が取れる、休暇管理がしっかりした職場ならバランス良く働けて、意欲的に仕事に取り組めます。

まとめ

ネイリストには年齢制限がなく、気力と体力が続けば何歳まででも働くことができます。これから美容専門学校に進学する高校生だけでなく、30代以降に未経験からネイリストへ目指す方も多くみられます。経験と実績を積めば、独立開業も夢ではありません。年齢に合わせた働き方で、長く活躍できるネイリストを目指しましょう。