メイクセラピストになるには?どんな資格が必要?詳しく解説!

近年、介護や医療現場での需要が高まっているメイクセラピスト。メイクセラピストはメイク技術のほか、心理学やカウンセリングなどの知識を用いて心理的なケアを提供します。比較的新しい職業であることから、どのような勉強をすればなれるのか、知らない方も多いでしょう。 今回は、メイクセラピストになるためのステップや必要な資格について詳しく解説します。


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メイクセラピストってどんな職業?

メイクセラピストは、メイクアップの技術と心理カウンセリングを組み合わせて、人々の心の悩みを解決し、前向きな気持ちに導く職業です。メイクを通じて自信を持たせることや、心理的なサポートを行うことで、クライアントの内面と外見の両方を整える役割を担っています。

例えば、外見にコンプレックスを持つ人や、精神的な不調を抱える人に対して、メイクを通じて自信を持たせたり、心理的なケアを行ったりすることで、日常生活をより前向きに過ごせるようサポートします。

メイクセラピストにはどうやってなる?

メイクセラピストになるためには、専門的な知識と技術を習得する必要があります。具体的なステップとしては、まずメイクセラピー検定特級の資格を取得することが重要です。

この資格は、プロのメイクセラピストとしての知識と技術を証明するものであり、多くのクライアントや企業から信頼を得るために必要不可欠です。

メイクセラピストになる方法

メイクセラピストになる際、まずは美容専門学校や美容を学べる専門職大学に通うことが一般的です。これらの学校では、メイクの技術だけでなく、心理学の基礎についても学べます。

ただし、なかにはカウンセリングの技術が受けられないところもあるため、別途講座を受講したり、検定テキストを使ったりして自主的に勉強することが求められます。

また、メイクセラピストの認定校は少なく、資格に対応しているクラスも限られているため、事前に情報を収集し、自分に合った学びの場を見つけることが大切です。

メイクセラピストに必要な知識

メイクセラピストになるにあたり、幅広い知識が求められます。具体的には、メイク理論やメイク手法、色彩学、コミュニケーションスキル、化粧心理学、心理カウンセリング手法などが必要です。

メイク理論とメイク手法を学ぶことで、クライアントに合ったメイクを提案できるようになります。

色彩学の知識は、色の持つ心理的効果を理解し、メイクに活かすために重要です。また、メイクセラピーを通してクライアントの信頼関係を構築するには、コミュニケーションスキルも欠かせません。

化粧心理学や心理カウンセリング手法の知識は、クライアントの心理的なサポートを行うために必要です。

メイクセラピストに必要な資格

ここでは、メイクセラピストになる際に必要な資格について詳しく解説します。

メイクセラピー検定特級

メイクセラピストを目指すには、メイクセラピー検定特級の資格が必須です。概要としては、下記の通りです。

メイクセラピー検定特級とは

メイクセラピー検定特級は、メイクセラピストとして必要な知識と技術を証明する資格です。
この資格を取得することで、クライアントからの信頼を得やすくなり、より専門的な仕事に携わることができます。

取得するには認定講座の受講が必要であり、学ぶ内容は実際の業務に直結するものが多いです。

特級試験内容

特級試験は、筆記試験と実技試験の両方が行われます。筆記試験では、メイクセラピーに関する理論や知識が問われ、実技試験では実際のメイク技術やカウンセリングスキルが評価されます。

特級を取得するためには、2級・1級それぞれの試験に合格しなければなりません。これにより、段階的に知識と技術を深めていくことが求められます。

特級試験の合格率

特級試験は年に1回行われ、合格率は10%~20%と非常に高い難易度です。そのため、試験に合格するためには、十分な準備と練習が必要です。また、試験に合格することで、メイクセラピーのプロとして高いスキルをもっていることを証明できます。

美容師免許

他人に化粧を施すには、美容師免許が必須です。メイク指導だけを行う場合は、メイクセラピー検定特級の資格のみで問題ありませんが、実際に他人にメイクを施す場合には、美容師免許を取得しなければなりません。

美容師免許を取得する過程では、メイク手法だけでなく、美容全般に関する知識を学ぶことができます。独学でメイクの技術を習得するのは難しいため、美容師免許を取ることで、より専門的なスキルを学ぶことが可能です。

美容師免許の取得方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

美容師免許の取り方は?試験の概要や合格率も解説

メイクセラピストに関係するその他の資格

ここでは、メイクセラピストに関連する資格について紹介します。

メイク系の資格

メイク系の資格としては、下記の3つがあげられます。

・日本メイクアップ技術検定試験
基礎から応用までのメイク技術を学び、実践的なスキルを養えます。

・IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
国際的に通用するメイク技術を習得することが可能です。

・日本化粧品検定
化粧品の成分や使用方法についての知識を深めることができます。

上記の資格を取得することで、メイクの技術をさらに高めることが可能です。

カウンセリング系の資格

カウンセリング系の資格として、下記の3つがあげられます。

・メンタルケアカウンセラー
心理学の基礎知識やカウンセリングのスキルを学べる資格です。

・こころ検定
文部科学省後援の検定であり、心のメカニズムを探り、心理学を用いて心の悩みを解決する知識を学べます。

・メンタル心理カウンセラー
心理学の基本的な概念からカウンセリングの実践的な技術まで、メンタルケアに必要な知識を体系的に学べます。

上記の資格を取得することにより、クライアントの心理的なサポートに役立つ知識を習得できます。

メイクセラピストが働く場所

ここでは、メイクセラピストが活躍できる場所について紹介します。

医療機関

メイクセラピストは、介護・福祉施設や皮膚科、形成外科などの医療機関で働くことができます。これらの施設では、メイクセラピストが心理的なサポートやメイクアップを通じて患者さんの生活の質を向上させる役割を果たしています。

例えば、長期入院中の患者さんに対して、外見の変化に対応するためのメイクアップを提供したり、心のケアをしたりすることで、治療のストレスを軽減することが可能です。

美容関係

美容関係の職場でも、メイクセラピストのスキルを活かせます。美容部員やエステサロンで働くことで、多くの人々に美と癒しを提供することが可能です。美容部員として働く場合、商品の販売だけでなく、メイクのアドバイスや施術を通じて、顧客の美をサポートします。

エステサロンでは、リラクゼーションや美容施術とともに、メイクの技術を活かして総合的な美を提供できます。

学校

学校では、メイクセラピストとして学生のキャリア支援やメイク技術の指導を行うことができます。キャリア支援では、メイクセラピーを通して就職時に学生が自分に自信を持てるよう、社会に出る準備をサポートします。

また、メイクセラピスト講師として働く場合、学生に対してメイク技術や心理学の知識を教え、将来のメイクセラピストを育成する役割を担います。

まとめ

メイクセラピストは、メイク技術と心理カウンセリングを用いて人々の心の悩みを解消し、自信を与える専門職です。メイクセラピストとして活躍するには、メイクセラピー検定特級や美容師免許の取得が必要となります。

さらに、心理学やコミュニケーションスキルの習得も重要です。専門的な知識と技術を学び、メイクセラピストとして新たなキャリアを築いてみませんか。