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海外でのネイリストの需要
日本と同じように海外でもネイリストの需要は高いです。むしろ海外のほうが日本より需要が高い場合もあります。アメリカでは、爪のお手入れや身だしなみの一部という感覚でネイルサロンに行く方が多く、日本よりも気軽に行く場所として定着しているのです。
日本でもネイルサロンに通うユーザーは増えていますが、爪のお手入れというよりはおしゃれを目的にしている方が多いです。
おしゃれの一部として定着している日本のネイルアートの技術は、世界でも高く評価されています。繊細なデザインを描く力や持ちの良さ、接客スキルなど、日本のネイリストの技術は世界でも需要があると考えられます。
ネイリストとして働ける国はどこ?
ネイリストとして働くなら、どの国が良いのでしょうか。ここでは、主要な国のネイルサロン事情について紹介します。
ネイル大国ともいわれるアメリカは、日本よりネイリストの給与が高い国です。その分、ネイリストとして働くまでのハードルも高いといえます。国際的なコンテストなどで知名度を上げることも必要です。
日本出身のネイリストが多いのは、オーストラリアとカナダといわれています。ネイリストの地位はアメリカほど高くないものの、ワーキングホリデーの受け入れを積極的に行っている国なので人気があります。
多くの方が憧れるヨーロッパでもネイリストの需要はあります。特にイギリスやフランスはネイリストの需要が高いです。しかし、就労ビザを取得するのは難しいので注意しましょう。
ネイルのトレンドが日本と似ているのは韓国です。日本と同様にジェルネイルが主流なので、日本のネイリストの需要もあります。
ネイリストとして海外で働くため必要なもの
ネイリストとして海外で働くには、仕事のスキル以外に語学力などが必要です。ここでは、ネイリストとして海外で働くため必要なものを詳しく紹介します。
語学力をつける
海外で働くには、語学力が必須です。技術を披露するだけなら語学力がなくてもできますが、ネイリストはお客様の要望に合わせた施術をしなければなりません。言葉がわからないとお客様の要望を聞くことができないので、語学力をつける必要があります。
また、ネイリストとして現地のネイルサロンに勤務するなら、スタッフとのコミュニケーションも必要です。お客様の予約状況や技術の相談など、同僚のスタッフと話す機会があるので、語学力はつけておかなければなりません。
ネイルサロンによっては語学力を重視しないところもあります。ただ、語学力があったほうが、仕事がスムーズに進みます。ネイルの技術と同様にネイルの専門用語以外の日常会話も話せる語学力をつけておくことが大切です。
就労ビザを取得する
ネイリストとして海外で働く場合は、就労ビザが必須です。就労ビザなしで働くと、不法就労になってしまいます。就労ビザは、特殊技能を持っている場合でなければなかなか取得できません。ネイリストは特殊技能に該当しないため、取得のハードルが高くなります。
ただし、ネイルサロンが日本語を話せるネイリストを募集している場合は、日本語を話すことが特殊技能と認められて、ハードルが下がる可能性もあります。
それでも就労ビザの取得が難しい場合は、ワーキングホリデーを利用しても良いでしょう。ワーキングホリデーは、二国間の協定に基づいて、異国で休暇を楽しみながら、就労によって滞在費用を稼ぐことを認める制度です。
ワーキングホリデーなら、就労ビザの取得よりも簡単にネイリストとして働くことができます。積極的にワーキングホリデーの受け入れを行っている国もあるため、そうした国を中心に行先を決定してネイリストとして働くのもおすすめです。
ただし、ワーキングホリデーを利用できるのは、18歳以上30歳以下です。国によって年齢制限が異なる場合もあるので、下記の外務省のページにて確認しておきましょう。
外務省「ワーキング・ホリデー制度」
必要な資格を取る
海外でネイリストとして働くには、資格が必要になることがあります。日本でもネイリストの資格はありますが、国家資格ではないため、資格がなくてもネイリストになれます。
アメリカでは、ネイリストは国家資格がなければ働くことができないため、マニキュアリストと呼ばれる国家資格の取得が必要です。
アメリカでは、州ごとにライセンス取得の方法が異なるため、州をまたいで働くことはできません。マニキュアリストの資格を取るまでに、どの州で働きたいのかを決めておく必要があります。
また、アメリカのマニキュアリストの資格は、既定のカリキュラムを修了しないと受験できないため、ネイルスクールや専門学校に通わなければなりません。
アメリカ以外では、韓国も国家資格の美容師国家技術資格が必要です。独学でも受験できるので、現地のスクールに通う必要はありません。筆記試験にクリアした方だけが実技試験に臨めます。
オーストラリアは、ネイリストになるための資格が必要ないですが、スクールのカリキュラムを修めることが必要です。ABQO(美容資格機構)が開設するスクールでカリキュラムを修了したら、ネイルテクニシャン「サーティフィケート」というライセンスがもらえます。
このライセンスはカナダやイギリスなどでも通用するので、取得しておけば今後海外で活躍できます。
海外でネイリストとして働く方法
海外でネイリストとして活躍するにはいくつかの手順があります。ここでは、海外でネイリストとして活躍するためのポイントを紹介します。
日本で求人をチェックする
日本で海外のネイルサロンの求人をチェックするのもひとつの方法です。日本人が多い地域などでは、たまに募集していることもあります。
しかし、就労ビザ取得のハードルもあるため、現地採用は難しいかもしれません。もちろん、技術力や語学力が高ければ問題ないため、求人があったら応募してみるのもおすすめです。
技術力や語学力に自信のない方は、海外に支社がある日本のネイルサロンを探すのも良いでしょう。まずは日本での勤務となることが多いため、海外で働けるまでに時間はかかりますが、熱意が伝われば海外勤務も夢ではありません。
現地で求人を探す
働きたい国に行って、現地でネイリストの求人を探せば、見つかる可能性もあります。張り紙や新聞広告、インターネット、SNSなどさまざまな媒体で求人を探してみましょう。
ただし、実際に勤務するとなると就労ビザの取得が必要です。そうした手続き面でのハードルも考慮しながら現地で求人を探してみましょう。
海外でネイリストとして活躍するためのポイント
海外でネイリストとして活躍するためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、そのポイントについて紹介します。
現地のニーズを汲み取る
日本ではジェルネイルが主流になっていますが、国によってニーズが異なることを理解しましょう。トレンドも国によってさまざまなため、使うアイテムが違っても自分の力が発揮できるようにしておく必要があります。
また、海外ではネイルアートよりもネイルケアが重要視されていることもあります。日本ではおしゃれのためのネイルアートが一般的ですが、海外のニーズは異なる可能性もあるので、マシーン技術や美白ケアなどを学んでおくことも大切です。
語学力を身に付ける
ネイリストとして海外で活躍するのであれば、語学力が必須です。お客様や現地のスタッフと意思疎通を図るためにも、語学力を身に付けておきましょう。
言葉が理解できないとお客様の要望を汲み取れず、満足度の低い施術になってしまいます。現地のお客様に自分のスキルとサービスを余すことなく提供するためにも、語学力を身に付けておくことが大切です。
まとめ
日本のネイル技術は世界でも評価されており、日本のネイリストの需要もあります。ただし、ネイリストとして海外で働くには、就労ビザの取得が必須です。就労ビザの取得は簡単なものではありませんので、とにかく早く働きたい方はワーキングホリデーの制度を使うのも良いでしょう。
海外でネイリストとしては働くためには、技術力を磨くことはもちろん、語学力をつけることも大切です。ネイルの技術と語学力を身に付け、海外で活躍するネイリストを目指しましょう。