ネイリストになるにはどんな方法がある?役立つ資格や将来性について

ジェルネイルなど爪の施術に特化したサービスを提供しているのが、ネイリストです。 華やかで魅力的な仕事のため、憧れる方は多いでしょう。一方で、ネイリストを目指す具体的な方法を知っている方は少ないのではないでしょうか。 今回は、ネイリストになるには何をするべきか、なり方やおすすめの資格を紹介します。


この記事は約7分で読み終わります。

ネイリストになるには?なり方は4通りある!

美容関係の仕事を大きく分けると、美容師免許を必須とするものと、必ずしも必要としないものの2種類が存在します。ネイリストを目指す場合、美容師免許は必須とされていません。

ただし、お客様に満足してもらえる施術を提供するためには、専門的な技術と知識が求められます。では、ネイリストはどのように技術と知識を身に付けていくのでしょうか。

ネイリストを目指すときの技術や知識の身に付け方、業界との縁の結び方として、次の4つが挙げられます。

1.美容専門学校に通う

まず挙げられるのが、美容専門学校に通う方法です。近年の需要の高さに応えて、美容専門学校の中には「ネイリストコース」など、専門的なカリキュラムを組んだクラスを設けているところもあります。

美容専門学校はネイリストとしての技術や知識だけではなく、美容全般に関する知識も学べるのが大きなメリットです。将来的に自分のサロンを持ちたい方など、ネイリスト以外の能力も伸ばしたい方に向いています。

また、ネイル技能検定の対策や就職サポートなど、専門学校ならではの支援が受けられる安心感もあります。

2.ネイルスクールに通う

すでに美容全般の知識を有している方や、ネイリストに特化したカリキュラムで学びたい方は、ネイルスクールに通う方法もおすすめです。

ネイルスクールは、短期間で効率良く学べる良さがあります。週3回や土日のみなど、時間の融通がつけやすいため、忙しい社会人が働きながら学びたいときに便利です。

注意点は、講義や技術の質はスクールごとにバラつきがあることです。体験入学に参加したり口コミをチェックしたりと、入学前に自分が求めているものか確認します。

3.通信講座を受講する

自分のペースで学びたい方は、通信講座で学ぶ手もあります。テキストやDVD、最低限の道具がセットになったキットを宅配で受け取り、通信講座で学ぶ方法です。

通学の必要がないため、スケジュールを空けて受講の予約をとる手間がいりません。帰宅後や就寝前など、空いた時間に自分に合ったペースで学べます。

ただ、疑問点をその場で講師に質問できない不便さもあります。講師に直接教われない分、実技面の習得は専門学校やスクールなどに比べると難しさがあります。

4.ネイルサロンでアルバイトをする

スクールに通わず、ネイルサロンでアルバイトをしながら技術と知識を身に付けていく方法もあります。ネイルサロンでは、未経験歓迎の求人も少なくありません。

接客方法などサロン運営方法とともに、ネイルの技術や知識を学べます。資格取得後はバイト先で就職したり、身に付けた接客スキルを生かして別のサロンで働いたりもできます。

ネイリストに役立つ資格一覧!

前述のとおり、ネイリストを目指すうえで美容師免許は必須とされていません。美容師から転職するケースもありますが、最初からネイリストを目指すのであれば、無理に取得する必要はありません。

ただし、お客様目線で考えると、何の資格もないネイリストに依頼するよりも、スキルを有しているネイリストに施術されたいものです。

ここからは、ネイリストを目指すうえで就職や集客に役立つ民間資格を紹介します。

JNECネイリスト技能検定

公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催する資格です。施術に求められる知識や技能を習得できているか総合的に評価するもので、ネイリスト関連の資格の中では、もっとも長い歴史があります。

1~3級が設けられており、3級は基礎的な技能があれば合格でき、1級はトップレベルの技能が求められます。いずれの級も、実技のみならず筆記試験もあるので、どちらか一方だけが優れていても合格できません。

また、試験にどれだけ自信があっても、いきなり1級を受験するなど、飛び級はできないものとなっています。

JNAジェルネイル技能検定

NPO法人日本ネイリスト協会が開催している検定で、ジェルネイルに特化した内容となっています。初級・中級・上級の3段階で、ジェルネイルの知識や技能を評価します。

いずれの級も、筆記と実技の両方を受けます。JNAネイリスト技能検定国際試験など、特定の検定に合格実績がある場合は一部の検定が免除されるため、受験申し込み時に確認してみてください。

JNA認定ネイルサロン衛生管理士

JNAジェルネイル技能検定と同じく、NPO法人日本ネイリスト協会が主催しています。ネイリストとしての技能ではなくサロン運営に関わる検定です。ネイルサロンにおける衛生管理基準を正しく理解しているか、知識を正しく活用できるかを証明します。

実技試験がない分、手軽に取得できるのが特徴です。JNA認定校で実施される講習会を受講し、筆記試験に合格すると、認定証と資格バッジが授与されます。

JNA認定ネイルサロン技術管理者

こちらもNPO法人日本ネイリスト協会が主催しています。ネイルサロン経営全般に関係する資格で、ネイリストがサロン運営や人材育成を行うための知識や技術を有していることを証明するためのものです。

JNA認定ネイルサロン衛生管理士と同じように、資格の取得はJNAが実施する講習会の受講が必須です。実技試験や筆記試験はなく、講習を修了すれば資格が得られます。

ただし、受講資格としてネイリスト技能検定試験など特定の資格や実務経験が求められるため、ある程度業界で働いてから取得を目指すこととなります。

ネイリストになりたいなら知っておきたい知識まとめ

ネイリストを目指すのであれば、施術だけではなく、仕事にまつわる基本知識も身に付けておきましょう。あらかじめ知っておきたい知識は、次の4つです。

仕事内容

ネイリストは、施術だけではなくサロン運営に関わるさまざまな業務を任されます。一日の仕事内容は、主に以下のとおりです。

・開店準備(掃除など)
・予約の確認
・カウンセリング
・施術
・道具の手入れ
・在庫確認・発注
・閉店作業

施術内容は、お客様の要望によって多少異なります。基本的にはネイルケア、カラーリング、ネイルアート、リペアー、ハンドマッサージなどを行います。

働く場所

ネイリストの就職場所は、ネイルサロンが一般的です。他にも美容室やトータルビューティーサロン、結婚式場などで働くこともあるため、自分に合った就職先を探してみましょう。個人経営のサロンに就職するほか、経験を積んでから自宅サロンを開業する方法もあります。

現場で働くだけでなく、ネイルスクールで講師として後進を育てることもできます。自分のペースで働きたい方は、出張ネイリストとしてお客様の自宅などを訪問する働き方もおすすめです。

給料

ネイリストの平均年収は300万円ほどです。個人サロンや企業が運営しているサロンなど、就職先の規模によっても大きく異なります。ボーナスの有無も、どのサロンに就職するかで変わるでしょう。

また、ネイルサロンで期待できるのが、歩合給の存在です。資格を有しており固定のお客様を多く獲得できているネイリストは、歩合給が支給されるサロンもあります。

実力重視の世界と言えるため、資格取得など努力次第で収入アップは可能です。

将来性

ネイルケアは、身だしなみの一環として浸透しつつあります。ネイルアートの人気や需要が高いだけではなく、ネイルケアなど、シニア層やメンズ向けの顧客層開拓の余地もあるため、将来性は期待できます。

一方で、ネイルサロンが増加すれば、価格競争は激しくなる点に注意しなくてはなりません。今後は価格の安さだけではなく、サロンならではの価値を提供することが求められます。

まとめ

ネイリストの仕事は、綺麗なネイルを施すだけではなく、ケアやオフも含まれます。お客様の相談に乗ることもあり、サロンによっては物販に力を入れている場合も少なくありません。

そのため高い技術力はもちろん、臨機応変に対応できる方であれば、幅広く活躍できるかもしれません。将来的に、自宅サロンで独立開業を目指すこともできます。

ネイリストに必須の資格はありませんが、民間資格を取得しておくと、就職に役立ちます。ネイリストとしてキャリアを歩むのであれば、今回紹介したネイリストのなり方から、自分に合った方法でスキルの習得に励みましょう。